Tri Nations 第 4週 Wallabies 対 ALL BLACKS のゲームが行われた。
前週 Springboks に勝利して勢いに乗るディーンズ率いる Wallabies が、
前々週に Springboks に敗れて一時期の絶対的な強さの無い ALL BLACKS に挑んだ。
両チームともキャプテンである、スターリング・モートロックとリチャード・マコウが怪我で欠場という状況だったが、
激しいゲームが行われ 4戦目にして Tri Nations のベストゲームかと思われるほど面白いゲームだった。
このゲーム僕が Man of the Match を選出するとしたら Wallabies の CTB ベーリック・バーンズだ。
前週のゲームのレビューでも書いたがバーンズのタックルが素晴らしい。
世界屈指の ALL BLACKS のランナー達にSO マット・ギタウと共に突き刺さりまくり、
ファーストコンタクトで倒していた。
しかもヒットが強いのでキャリアもバランスを崩しオフロードを許さず、
時にはハンドリングエラーも誘っていた。
改めて低いタックルの重要性というものを再確認させられる。
バーンズがこのゲームタックルをいくつ決めたのか stats を見たい。
オフェンスでもバーンズは効果的なキックでエリアを獲得して貢献した。
SO ギタウ inside CTB バーンズというコンビはすごくいいかも!
ただゲーム終了間際にシオネ・ラウアキへタックルした際に側頭部に乗られていてしばらく倒れていた。
非常に心配である。
他に BK では FB アダム・アシュリークーパーがアタックでいいゲインを見せていた。
本当にこのプレーヤーは腰が強い。
そして WTB ローテ・トゥキリ。
彼の dynamic なカウンターアタックからトライが生まれた。
また、SH ルーク・バージェスのテンポも良かったし、
CTB ライアン・クロスも Super14 のときのような素晴らしいゲインをしていた。
Wallabies BK陣は本当に素晴らしい活躍で、
ディーンズ監督がなかなか交代のカードを切れなかった。
15点差で残り数分となった場面でギタウに換えティマ・タフーを投入。
これが初キャップとなった。
NZの父とオーストラリアの母を持つタフーはディーンズと実は因縁があったようで。。
詳しくはラグマガを。
FW はこの日ゲームキャプテンの FL ジョージ・スミスが球際で活躍し、
FL ロッキー・エルソムのランや、
PR ベン・ロビンソンの運動量が素晴らしかった。
ALL BLACKS は SO ダニエル・カーターがその才能を遺憾なく発揮。
一瞬の隙を付くランは戦慄が走る。
今大会絶好調の CTB マア・ノヌーはこのゲームほとんど活躍できなかった。
ギタウやバーンズに一発で止められていた。
ノヌーはゲインができないと他に引き出しが無い。
まだまだ伝説のプレーヤー タナ・ウマガの背中は遠いなぁ。。
ここまであまり活躍の見られなかった WTB シティヴィリ・シヴィバトゥは
カウンターアタックでかなりいい動きを見せていた。
このゲーム ALL BLACKS はあまりキックを使わなかったためキッキングゲームにならなかったこともあって、
シヴィバトゥが結構いい活躍ができた。
フォワードはやはり LO アリ・ウィリアムズや
HO アンドリュー・ホアといったところが強力だった。
ブレイクダウンでも圧倒し幾つものターンオーバーを成功させていた。
ゲームは Wallabies がしっかりとエリアを獲得していたのに対して
ALL BLACKS は自陣からかなり展開していた。
前半の stats でボールポゼッションがほぼ互角なのに対して
エリアで 70% ほど Wallabies が上回っていたのが物語っている。
確かに ALL BLACKS は展開すればほとんどゲインラインを突破していたし、
数多くラインブレイクを成功させていた。
しかし、ひとつひとつの Wallabies のタックルが激しく
裏にでたところを一発でバシッと止められるといった場面が多く見られた。
ゲームを通してラックでの攻防は ALL BLACKS が明らかに上回っていたが、
ファーストコンタクトの部分では Wallabies の気迫が勝っていた。
セットプレー。
スクラムに不安のある Wallabies と
ラインアウトに不安のある ALL BLACKS。
Wallabies のスクラムは一時期の目も当てられないような状況からは脱出。
かなり安定していた。
それでもやはり少し不安が残りホイールが一度あったか。
あと、スクラムコラプリングからの速攻がトライにつながった。
ALL BLACKS のラインアウトは深刻。
スタメンの ホア、リザーブの ケビン・メアラム共にだめ。
数少ないラインアウトでそれぞれしっかりノットストレートを一度ずつ犯した。
ラインアウトの修正は今後不可欠だろう。
ほとんど Wallabies ペースでゲームは進行したが、
ALL BLACKS ペースになった場面もあった。
しかし、ピーター・ハインズのノーボール気味のトライセービングや、
シオネ・ラウアキの投入により流れを失う。
ラウアキはその怠慢なプレーが 2失トライにつながった。
確かに Super14 でのアタックでのプレーはすごかったが、
National team レベルのプレーヤーではないことがよくわかった。
前々週のアダム・トマソン然り、
このレベルになるとひとりのプレーがゲームに与える影響は大きい。
これでオーストラリアは開幕 2連勝。
Tri Nations の暫定首位となった。
一方ニュージーランドはまさかの 2連敗。
ディーンズ就任で熱気に沸くオーストラリアと、
ヘンリー再任で嫌気のさすニュージーランドの国内のファンの気持ちが
そのまま表れたような結果である。
それでもやはり ALL BLACKS は力は持っていると思う。
このゲームでも一瞬のミスを一気にトライに結びつけたのは凄いと思った。
まだまだ半分も終わっていない Tri Nations!
今後も楽しみで仕方が無い!!
2008/07/27
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