南半球のクラブチームナンバー1を決める戦い Super14 が開幕した。今年も Hot なゲームを見せてくれそうである。
開幕戦は Blues が競り勝つ Force - Blues
Super14 2009 の開幕戦は、復活優勝を目指す Blues を Force がホームに迎えての対戦となった。南半球の ELVs であるブレイクダウンでの多くの反則が FK になるというルールの下で高速ラグビーが行われた。最後までもつれたゲームを制したのは Blues。4トライのおまけつきでいいスタートを切った。
Blues は Nick Evans を始めとした Big Name が次々と移籍し、更に今シーズン Blues に復帰した Ali Williams、そして Jerome Kaino、バックスでは Josevata Rokocoko、Rudi Wulf といった中心選手を欠く状況で開幕戦を迎えた。しかし、そのゲームっぷりは中々のものだった。SO に入った Tasesa Lavea は派手さはないが、CTB Isaia Toeava や WTB Anthony Tuitavake といった Blues の卓越したランナーをうまく走らせチャンスメイクをしていた。解説の小林さん絶賛のプレーだった。各接点では、Blues のプレーヤーがもりもりっとゲインをし、いいテンポでアタックをしていた。また、Tony Woodcock、キャプテン Keven Mealamu、John Afoa という豪華な ALL BLACKS の一列はスクラム・機動力に優れ、特にスクラムでは Force に満足にマイボールをキープさせなかった。心配な点は、けが人だろう。このゲームでも Mealamu、そして昨シーズン鮮烈なデビューを飾った CTB Benson Stanley もハムストリングを痛め、さらに 97kg の大型 SH Taniela Moa も途中退場した。
Force は Blues のメンツが不十分であったことを考えれば是非勝っておきたかったゲームであろう。目立っていたのはやっぱり SO Matt Giteau。精度の高いキックに、高速なランと非常にわかりやすい活躍をしていた。金銭トラブルに巻き込まれ、今シーズンのプレーのモチベーションに疑問がもたれていたが、このゲームを見る限りでは問題なさそうである。フォワードでは、20歳の FL David Pocock が凄い活躍だった。激しいタックルと、タックル後に素早く立ち上がりジャッカルを何度も敢行していた。バックスでは、WTB Drew Mitchell と FB Cameron Shepherd の調子が良さそうである。彼らは結構おぼつかないプレーだった印象があるが、落ち着いてキックを処理し、多少ディフェンスでまずいプレーはあったが、何度かいいカウンターアタックをしていた。18歳の James O'Connor も途中出場し、中々いい動きをしていた。ただ、SH Chris O'Young が足を引っ張る。SH が二人怪我をし、O'Young が出ざる得ない状況なのだという。Force は去年も Matt Henjak が傷害事件で解雇になったことで SH に悩まされたが、今シーズンも、となりそうである。
Crusaders が Chiefs を下す Crusaders - Chiefs
開幕節きっての好カードの Crusaders と Chiefs のゲームは、攻守が次々と変わる高速なゲームとなった。すごく面白かったのに、録画ミスで後半途中でビデオが終わるという惨事。。最後まで見たかった。
Crusaders は Daniel Carter のフランス期間移籍を始めとして多くがチームを離れたが、その強さは健在だった。最も活躍が目立っていたのが、やはり FL Richie McCaw だった。伝説のゲームの一つ Rugby08 でもそうであるようにチート的なプレーを連発していた。毎ポイントで McCaw が絡んでいてターンオーバーしまくっていた。バックスでは、CTB Tim Bateman が同じく半端ない活躍をしていた。昨シーズンの終盤からスタメンに定着した、危機管理能力に優れる選手である。SO には若い Colin Slade が入った。まだあどけなさが残る顔つきだが、中々いいプレーをしていた。他に目立っていたのは、まずは Super14 限定で大活躍する CTB Casey Laulala 。そのポテンシャルを今シーズンも見せつけた。また、脳震盪で選手生命が危ぶまれた FB Leon MacDonald も元気な姿を見せていた。十字をあしらった新ジャージの王者は今年も優勝候補筆頭だ。
Chiefs は、SH Brendon Leonard が思い切ったアタックを見せていた。また、CTB Richard Kahui も激しいプレーをしていたのが印象的だ。今シーズンはけがをせずにプレーして欲しい。そしてなんといっても flash こと WTB Lelia Masaga のランは興奮させられる。Chiefs のアタックは魅力的で、今シーズンもまた楽しませてくれそうである。
Waratahs が Away で勝ち点5 Waratahs - Hurricanes
成績が追い付かないオーストラリア勢の中で元気な Waratahs が Hurricanes のホームでの初戦に 4トライを挙げ勝ち点 5 で勝利した。フレッシュな顔ぶれがそろう Waratahs のラインアタックは見ていてエキサイティングである。Hurricanes は終始攻めながらも、逆にワンチャンスを決められてホームでの初戦を落とした。
Waratahs は SO に Kurtley Beale、CTB Timana Tahu と Rob Horne という非常に若いライン。このフレッシュなラインのアタックは非常に魅力的である。まず、Beale のトリッキーな動きでディフェンスを崩し、Tahu の力強いプレーで突破する。そして、Horne のプレーには感服。素晴らしいスピードでラインブレイクしていた。ただし、このゲームの Waratahs の勝因は何と言ってもディフェンスだろう。ゲームを通してほとんど攻められていたが、激しいタックルとブレイクダウンの圧力で勝り、決定的なピンチを招かなかった。HO Tatafu Polota-Nau と LO Dean Mumm の活躍が印象的である。
Hurricanes も SO に若手を起用した。直前までは、Piri Weepu が先発予定だったが、足首のけがで欠場し、代わりに羊の毛を刈るチャンピオンを父に持つことで有名な Daniel Kirkpatrick が先発した。中々いいプレーをしており、さすが New Zealand、次から次へとタレントが現れる。Hurricanes で魅力的なのはやはりその卓越したランナーだろう。その中でもこのゲーム活躍していたのが、WTB Zac Guildford だった。彼もまだ 20歳の選手で、さすが New Zealand、次から次へと(ry。フォワードでは Rodney So'oialo がさすがの運動量を誇っていた。
南アダービーは Sharks が競り勝つ Stormers - Sharks
南アフリカの両雄、Stomers と Sharks のゲームは南アのチームらしい激しいゲームとなった。接戦を制したのは Sharks。いいスタートを切った。敗れた Stormers もタレントは揃っており今シーズンの活躍が期待される。
Sharks は John Smit が復帰し先発。New Zealand の各チームではスターが続々と海外流出している中 Sharks をはじめ南アのチームはタレントが残っている。注目は、SO Ruan Pienaar。以前は、SH として出場することが多かったが、最近は SO で固定され、Springbox でも SO で出場している。その評価も高く慢性的に SO に不安がある Springbox の正 SO として期待されているほどだ。ただこのゲームは、、あんまり覚えていない。。アグレッシブなプレーを見せていたのが、 SH Rory Kockott。去年までの危なっかしさも消えて、いいプレーをしていた。また、FB Stefan Terblanche もさすがベテランという落ち着いたプレーだった。
Stormers は僕の中で世界最高の CTB だと思っている Jean de Villiers がやはりすごい。大きな体でタックルに来たプレーヤーをふっ飛ばし、ゲインしていた。ただゲーム途中で脳震盪で退場。それを機にゲームの流れが Sharks に行ってしまった。もう一人の CTB Gcobani Bobo もいいプレーをしていた。確か去年の Springbox の training squad に入った気がするが、今年はさらなる飛躍な年になるかもしれない。フォワードで注目なのが、NO.8 Duane Vermeulen。Cheetahs から移籍してきた選手で、まだ 22歳の若い選手。Cheetahs から来たコーチが引き抜いたという将来を期待される選手らしい。突き刺さるタックルなど激しいプレーをしており今後に期待したい。
開幕週ということもあって全般的にミスが多かったが、これはゲームをこなしていくうちに改善されるだろう。多くの反則が FK となる南半球の ELV を久しぶりに見たが、やっぱ早えぇ。選手たちはテストマッチを除いてあのルールでやっているようなので、どんどん理解度が増して去年よりも高速になっているかも。良くも悪くも、もう違うスポーツみたいになってる。まあ楽しければよし!


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