2009/03/02

Six Nations 2009 Week 3

 Wales に初黒星 France - Wales
 2年連続の Grand Slam を目指す Wales の前に France が立ちふさがった。France が前に出るディフェンスとフィジカルを全面に出した「意地」を感じされるプレーで接戦を制した。Wales は France のブレイクダウンでのプレッシャーにペナルティーを繰り返し、2年ぶりに Six Nations で敗れた。
 France は前に出るディフェンスで Wales のアタックラインにプレッシャーを掛け続けた。最もその象徴的な選手は、このゲームで初キャップとなった CTB Mathieu Bastareau。Six Nations の公式ページの出場メンバーにも名前が無いような、おそらくそこまで有名ではない選手だと思うが、この選手の起用が当たったように思える。ディフェンスでは単独で詰めて Wales の展開を分断し、アタックでも力強いプレーでゲインし、まさにラッキーボーイ的な活躍だった。他には、「チタンよりも硬い」という謳い文句の No.8 Imanol Harinordoquy を始め、ブレイクダウンでプレッシャーを掛け Wales の反則を誘っていた。
 Wales は「Sexy Rugby」でこのゲームも何度も見せ場を作り、ゲーム終盤逆転を匂わせたがあと一歩トライラインに届かなかった。ゲームを通して活躍が目立っていたのは FB Lee Byrne だろうか。アタックラインのはるか後方から抜群のスピードで走り込んでくるプレーには鳥肌が立つ。また、ハイボールの処理も素晴らしくディフェンス面でもいい活躍をしていた。アタックでは他に SO Stephen Jones が良かった。既にベテランに域に達しているが、パスの貰い方とパスのタイミングが素晴らしく Wales に欠かせない選手の一人になっている。ディフェンスでは、特に FW の選手が素晴らしい。このゲームで Wales 史上最多となる 46 Six Nations Caps (Five Nations も含む) を達成した Martyn Williams の仕事量といやらしい程のボールへの執着心は素晴らしい。また、LO Ian Gough を始めとした Tight Five のタックルも見事だった。完璧かと思われる Wales も後半になるとブレイクダウンでの劣勢から反則が目立ち始め、またディフェンスラインも突破されるようになってしまっていた。番狂わせの多い Six Nations。やはり何が起こるか分からない。


 Scotland が今大会初勝利 Scotland - Italy
 開幕から 2連敗同士のチームのゲーム。ミスの多いゲームとなってしまったが、切れ味あるバックス展開でトライを挙げた Scotland が勝利した。Italy はいいところなく 3連敗となった。
 Scotland は Man of the Match に輝いた WTB Simon Danielli が光っていた。素晴らしいランニングから奪ったトライをはじめ、随所で良さを見せた。しかし、全体的には前週のゲームの方がボールをよく回していて面白かったような気がする。
 Italy は今大会の 3ゲームの中で最もパフォーマンスが悪かったように思える。ミスが多く、フォワードの集結も良くなかった。良かったプレーヤーは CTB Gonzalo Javier Canale だったかな。結構いいランニングをしていた。Italy 一の男前 NO.8 Sergio Parisse のドロップキックには驚かされた。
 このゲーム半分寝ながら観ていたため、あんまり覚えていない。。


 Ireland が England に競り勝つ Ireland - England
 Wales が敗れたため、唯一の全勝チームとなった Ireland が、England との接戦を制し、61年ぶりの Grand Slam に向け大きな一勝を挙げた。一方、England は 2試合連続でいいゲームをしつつも、3試合連続でシンビンを 2人出すというテストマッチではありえないような Stupid な行為でまたも接戦を落とした。
 Ireland は英雄 Brian O'Driscoll が Man of the Match を獲得し、何年たっても変わらない輝きを見せている。持ち前の激しいプレーで、タックルにボールキャリアに存在感を放ちまくり、更に Drop Goal まで決めるおまけ付き。谷口さんの言葉を借りれば、本当に Super な選手だ。また、他に活躍が目立っていたのはバックスリーの若い三人である。特にディフェンスやキック処理など渋いプレーが非常によかった。WTB Luke Fitzgerald はタックルで相手を倒すと、すかさず立って絡んでボールをターンオーバーする場面が何度もあった。反対側の WTB Tommy Bowe も自慢の快速を活かしたキックチェイスの良さが目についた。そして、今大会絶好調の FB Rob Kearney のキック処理とキッキング、そしてタックルは素晴らしかった。キッキングと言えば SO Ronan O'Gara のベテランのなせる技は見事で、いやらしいほどに空きスペースに蹴られる狙いすましたキックが正確で、ゲームを通して完全にエリアで圧倒した。フォワードでは、これまたベテラン (というか FW にはベテランしかいない訳だが) LO Paul O'Connell がディフェンスに、ボールキャリアにと高い運動量をほこっていた。Ireland は全体的に攻守問わず非常にいいラックを形成していた。特に、ディフェンス時のラックは、絡むプレーヤーがしっかりと立っており、何度もボールを奪っていた。一方、England はすぐ倒れてしまい、反則を取られてしまっていた。
 England はここまで、SO を務めていた Andy Goode に変えて Toby Flood を先発させた。しかし、その起用が裏目に出たかもしれない。エリア合戦で完全に後手を踏み、期待された Paul Sackey らの快速ランナーを活かしたアタックも出来ず自ら勝負する場面が多かったように感じる。途中から出てきた Goode の出来が良かっただけに、次のゲームにまた変更があるかもしれない。また、エリアで完敗したのには FB Delon Armitage の責任もあるかもしれない。彼はあまりキック処理を得意としていないかもしれない。そんな中、いい仕事っぷりをしていたのが FL Joe Worsley だった。献身的なタックルを多くのシチュエーションで観ることができ、素晴らしい Open Side FL である。England は今大会 3戦連続で 2人のシンビンを出した。それでも 1点差というのは、ある意味評価に値するのかもしれないが、「Discipline」が今 England に最も求められていることであるのは間違い無いだろう。

0 コメント: